薄手でキメと繊維構造が細かい最高級の美しい素材を使用した「レーニアカーフ」
米ワシントン州にあるカスケード山脈最高峰の山マウントレーニアと同じようカーフの最高峰という意味が込められたシリーズで、「キプリス」ブランド立上げ当初から展開している定番商品で代表的なロングセラーシリーズです。
カーフ素材は、生後6ヶ月以内の仔牛の原皮で、乳牛種の雄が大半を占めています。
その中でも、原皮の重さによって二つに区分され、 9.5ポンド以下をライトカーフ(約90デシ)、9.5~15ポンドのものを ベビーカーフ(約130デシ)と呼ばれています。
生後3ヶ月位までの原皮は、 特に「ベビーカーフ」と呼ばれ、産まれたての 赤ちゃんの頬のような風合いとなります。
レーニアカーフは、「ベビーカーフ」を使用しており、薄手でキメと繊維構造が細かく美しいのが特徴です。
レーニアカーフを仕上げているタンナーは、カーフやラムなど革のサイズが小さい小判を専門扱っているタンナーです。
この素材は熟練された一級職人でなければ取扱いがとても難しく、縫製をしている途中にも傷がつかないよう丁寧に取り扱わなくてはなりません。
傷がつきやすいということは、使い込むほどにアジが出てくるということでもあります。
また、菊寄せなどの職人技が出来るのも、漉き(革を薄くする工程)がしっかりと行われているためです。熟練された職人は新聞紙の厚さ(0.04mm)を半分(0.02mm)に漉ける技術を持ちます。表面に加工を施さない素上げで仕上げているため、仔牛の革のキメの細かさ、素上げの風合い、また使い込む程に増すサラッとしたソフトな感触をお楽しみ頂ける商品です。