「環境に適したサステナブル(持続可能)なモノづくりを目指して」
皮革産業は、革をとるために動物を飼育・屠殺しているわけではありません。
食用として使われた動物の副産物である本皮を有効利用しています。
昨今の使い捨ての大量消費社会を見直し、地球の未来を考えるとき、本革ほど環境に適したサステナブル(持続可能)な素材はありません。
丹念に手入れすることにより一生モノになる本革は、まさに日本古来のエコ文化「もったいない」の象徴です。
「素材」
このシリーズで使用したのは、フィンランドの豊かな自然が育んだ「エルク(ヘラジカ)」の革です。
エルクは林業被害や交通事故の予防の為、免許を持つハンターが実施する野生動物管理により頭数調整されています。
捕獲時期や捕獲量は厳格に管理され、捕獲したエルクは食用として流通します。その副産物として生じた皮を、環境負荷の少ない製法で鞣し、ふっくらとした柔らかさとしっとりとした優しい質感を持った革に仕上げています。
また、裏地には使用済みペットボトルから再生されたエコペット®を使用しております。「エコペット®」は、回収された使用済みペットボトルを原料とし、「マテリアルリサイクル工程」を経て生産されたポリエステル繊維です。新たな石油資源を使用しない為、環境負荷低減に大きく貢献します。
環境に配慮した素材を用い、高度な技術を持った職人により仕立てられた気品あるこのシリーズは、革の質感もよく、キプリスの目指す「サステナビリティ」への取り組みにもぴったりな商品といえます。