牛革の2倍を誇る強靭さ!コードバン
わずか1〜2ミリのコードバン層を削り出す
コードバンは、馬の尻の部分の皮を時間をかけて鞣した、とても貴重な革です。
そもそもコードバンは、馬革臀部(でんぶ)の皮全部が「コードバン」に加工されてできているわけではありません。
正確には馬臀部表皮の下にある「コードバン層」と呼ばれる厚さわずか1~2ミリ弱の緻密な繊維層のある部分を指してコードバンというのが正しい見識です。
この「コードバン層」を露出させるために、革の床面(裏側)から少しずつ削りだしていくという大変手間のかかる工程を経て作られた革が「コードバン」。
厚さが1〜2ミリ弱の層を削り出すのですから、作業は非常に熟練した職人の腕が要求されます。こうして削り出した「コードバン層」は、繊維が非常に緻密であるため、牛革の2倍の強靭さを備えていると言われています。
もうひとつコードバンの特徴として有名なのは、ツヤのある光沢です。これは革の表面をガラスや瑪瑙の石で磨く「グレージング」という工程によるもの。一枚一枚丁寧に磨き上げて仕上げられたコードバンは「革の宝石」にも例えられる美しさを誇ります。
レザーケアで美しいエイジングを
コードバンは馬の臀部の繊維組織で、毛付きの表皮側とは逆の内側を削り出し表面を仕上げた革です。
そのため表面は起毛革状になっており、ガラスや樹脂などで磨き込んで独特なツヤ感に仕上げられています。本来は、起毛状であることから水分や油分に非常に弱く、シミになりやすい素材。
キプリスでは『コードバンクリーム レノベーター』でお手入れしていただくことを推奨しています。