Series Details
「シラサギレザー」とは、高品質な牛革素材を、日本有数の皮革産地として名高い姫路市で鞣した、キプリスオリジナルのレザー。キメが細かく繊維の締まった原皮を使用し、厚みを活かしたハリ感や、アンティーク加工による独特な色の濃淡を楽しめます。
シラサギレザーの“シラサギ”は、姫路城(別名「白鷺城」)から名付けました。世界遺産である白鷺城の優美さを髣髴とさせる日本の技術が詰まった素材です。使い込むごとに光沢が増し、革製品特有の風合いを存分に味わうことができます。
シラサギレザーとヌメ革のコンビネーション、
細かく繊細な仕立てが生み出す、落ち着いた風格
シラサギレザーシリーズは、皮革の美しさはもちろん、細部の繊細で丁寧な仕上がりが、堅実・誠実さが大切なビジネススタイルにとてもよくマッチします。キプリスで一番人気のシリーズとして、多くの方にご愛用いただいています。
姫路のタンナーで鞣した、上質でコシのある皮革
日本の一大皮革産業地域として有名な兵庫県姫路市には、皮革の本場であるヨーロッパにも引けを取らない、長い歴史と高い技術力を誇るタンナーが数多く存在します。中でも手触りがしなやかで丈夫なコシのある鞣しを得意とするタンナーにて、シラサギレザーは作られています。
現在、上質な革素材を一定量確保することが困難な中、より上質な革素材を探し開発、採用して誕生したのがシラサギレザーです。原皮を毛の付いた状態で仕入れ、タンニンとクロームのコンビ鞣しによって、繊維の詰まったシワの出にくいハリ感のある下地に作り上げています。
アンティーク加工による美しい濃淡と、
アニリン仕上げの透明感
シラサギレザーの表面に見える色の濃淡は、特殊なアンティーク加工により生み出されています。淡さと深みの色ムラが、精度の高い均一性をもって施されており、革素材のどの箇所を切り取っても美しく、歴史あるタンナーならではの技術です。また、アニリン仕上げは革本来の特徴である繊細な表皮の表情が活かされた仕上がりで、上品なツヤと透明感があり、経年変化も楽しめます。
※色の濃淡について。アイテムのカラーに合わせて自然な濃淡となるよう調整しているため、各カラーによって濃淡の見え方には差がございます。
内側には、職人の手によって一枚一枚手もみ加工された
生成り色のヌメ革を使用
繊維が締まっていて丈夫で、使い込むと柔らかくなる特徴を持つヌメ革。シラサギレザーシリーズでは、一部バッグなどを除き、職人によって手もみ加工されたヌメ革を内側に使用しています。機械では細かく均一に揃ったシワ模様を作ることが難しく、職人の長年の経験と培われた技術によって生み出されています。また、染色や漂白をしていない、生成りの表面を保護するために、蝋引き(ワックス)し、それによってしっとりと手に馴染むタッチ感になっています。蝋がうっすらと白く表面を覆っていますが、使うほどに蝋が溶け出し、だんだんと透明感のあるエイジングをすることが特徴です。